ルール、お金、申請書…会社を作るのに必要なもの

ルール、お金、申請書…会社を作るのに必要なもの

会社の根本的なルールと言われる定款とは?

 
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会社を設立するためには、会社の特徴やルールを決定しておく必要があります。生まれた子供に名前を付けるのと同じ理屈と考えれば良いでしょう。定款には絶対的記載事項と相対的記載事項、任意的記載事項があります。
 
絶対的記載事項とは、定款に必ず記載しなければならない事項で、書かれていないと定款が有効なものになりません。次に、相対的記載事項とは、書かなくても定款にはなりますが、記載して初めて効力が認められる事項のことです。任意的記載事項は取締役会決議など、定款以外で定めても良い事項です。定款で定めることで、株主総会決議が必要になるなど、変更しにくくなる特徴があります。
 
作成した定款を本店所在地を管轄する公証人役場で認証してもらうことで必要書類としての定款が完成します。
 

会社を作るには資本金というお金が必要です

会社設立に必要な書類の2つ目は、資本金の支払いを証明する書類です。定款を作成した日以後に、発起人である代表者の個人口座に資本金を振り込まなければなりません。ここでの注意は振込日が定款作成日よりも後(同日でも良いです)であることです。日付が違っていると後でやり直しになります。
 
例えば資本金500万円の場合、残高が500万円あればよいのではなく、500万円を振り込まなければなりません。手持ちがないときは一旦おろして500万円を再び振り込みます。そして通帳の表紙と口座情報がかいてあるページ、振り込みが記載されたページをコピーします。
 
さらに、会社名や代表取締役名、法人の実印が入った払込証明書を添付することで必要書類になります。なお、この段階では法人の実印は登録されていません。
 

最後は登記申請書類!あと少しで設立です

最後の必要書類は法務局に提出する法人登記申請書です。フォーマットがあり、用紙に記入しても良いですし、CDなど電子メディアでも認められたものなら可能です。これに役員の就任承諾書、印鑑届出書、本店所在場所決議書、取締役の印鑑証明書をセットにします。
 
この書類に認証を受けた定款、資本金支払証明書を合わせ、登録免許税15万円と一緒に法務局へ提出します。提出した日が会社の設立日となります。2週間ほどで登記簿が完成しますので、法務局に取りに行きましょう。
 
最低限の書類について述べましたが、実務では、定款の作成の段階で行政書士の仕事になるくらい複雑です。費用はかかりますが、会社の幹部となる方は非常に忙しい状態だと思われますので、設立代行業者に依頼するのがおすすめです。

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