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20代から始める終活のメリットとは?若い人におすすめの進め方

終活

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20代で終活を始めることについて、年齢的には早すぎると思うのが一般的な感覚ですよねしかし、20代でも終活について考えてみることには様々なメリットがあります。

20代の終活がもたらすメリット4つ

初めに、20代で終活を始めるメリットを4つ紹介します。

突然の事故や病気…死後に備えた準備が不安を払拭する

終活をしておくことで、万が一のことがあったときの備えになります。20代はまだ若いため、終活といってもいまいち必要性を感じられないかもしれません。

しかし、20代であっても病気にかかる可能性はありますし、不慮の事故にあってしまう確率もゼロではありません。

万が一のときのことを考えて、自分や周囲の人が後々困らないための備えをしておくことは無駄ではありません

自分が死んだらどうなるのだろう」といった不安を感じたなら、一度しっかりと終活に向き合って疑問を解消するとよいかもしれません。

自分の人生設計や目標を考えるきっかけができる

20代という若さでは、自分の死に対してリアリティーを感じるのは難しいと思います。

死について考えること自体がネガティブであり、生きることに一生懸命な人なら時間の無駄だと捉えることもあるでしょう。

しかし、自身の死について真面目に考えることは、むしろポジティブな取組みなのです

「メメント・モリ」という有名なラテンの言葉をご存知でしょうか。この言葉は「いつか必ず死ぬということを忘れるな」という意味だとされています。

ネガティブに聞こえますが、実際は、悔いなき人生を生きるための教訓として使われることが多いです。

いつか死ぬことを思えば、今という時間の大切さを再認識できます。そして、人生の目標や理想の生き方を実現するための意識改革につながるでしょう

身辺整理することで豊かな生活につながる

終活は、未来に重きを置いた行動ではありますが、一方で、現在の生活を豊かにできる側面もあります

ここでいう「豊かさ」とは、金銭的な豊かさや物質的な豊かさではありません。心の余裕や時間的なゆとりといった精神的な豊かさを意味しています。

身辺整理を行うことで、自分の生活から不要な物を排除し、スッキリとした快適な住空間が実現するでしょう

また、実際に身辺整理の大変さを味わうと、むやみに物を増やすことに抵抗感を覚えるようになります

自分が本当に必要な物や気に入った物だけに囲まれたシンプルな暮らしを実現できるようになります。

両親の終活を考えるきっかけにもなる

20代から終活を始めたことがきっかけとなり、連鎖的に両親の終活につながることもあります。

20代の方の親世代はまだまだ働き盛りで元気な人が多いことから、終活を考え始めている人は少ないといえます。

20代のときから終活を始めることで、自然と両親の終活にも意識が向き、話し合う機会が生まれます

両親が終活に対してネガティブなイメージを抱いているなら、子どもから終活の前向きな目的や目標を説明することでイメージが変化し、親自身の終活に対する動機付けにもなるでしょう。

また、話し合いを通じて親子がお互いにフォローしあうことで、子世帯と親世帯の垣根を超えた、家族全員にとってベストな形の終活につながります。

ただし、早く終活をしなくてはと、両親にプレッシャーを与えてしまわないよう気をつけましょう

20代の終活におすすめの方法

ここからは、20代で終活を始める場合におすすめの方法や、最低限やっておきたいことを解説します。

遺品整理の負担を減らす断捨離

20代からの終活の中でも着手しやすく、得られるメリットが大きいのが断捨離です。

葬儀やお墓に関する意思決定や手配なども代表的な終活とされていますが、20代でそれらに着手するのは時期尚早でしょう。

もちろん、20代でそれらの終活を行うことは有意義ではありますが、優先順位は高くありません。

まずは、身の回りの整理から始めましょう。必要なものと不要なものを分けて、不要だと判断したものは適切な方法で処分します

20代の時から、こうした断捨離の習慣を身に付けておくことで、これから先の人生で物が増えにくいライフスタイルが身につきます

結果節約にもつながりますし、これからくるであろう結婚などのライフイベントで引っ越しなどが必要になった際も楽です

また、万が一のことが起こってしまった場合、残された家族にとって遺品整理は感情的にも肉体的にも負担が大きいものです。

終活を通じて不要なものはため込まずに捨てるという意識付けを行いましょう。

加えて、ものを減らすことによって掃除や整理整頓がしやすくなり、掃除にかけていた余分な時間を、趣味や家族との大切な時間に当てられるようになるでしょう

遺産整理の負担軽減と、精神的・時間的にゆとりのある生活を叶えられるのが断捨離の大きなメリットです。

デジタル・アプリなどデータ(情報)の整理

近年、遺品整理の現場で問題になりやすいのがデジタル遺品です。

若い世代ほどデジタル機器の利用頻度が高く、デジタル遺品も増えやすい傾向にあるため、特に意識しておく必要があります

ここでいうデジタル遺品とは、インターネットを介して提供されるサービスを利用するために必要なログイン情報や、SNSのアカウント情報などのことです。

そういったサービスやSNSは、法律的には故人の死によって契約が終了します。

しかしサービスを提供する側が利用者の死亡を察知することはできません。遺族がアカウントを消去し、サービスの解約手続きをする必要があります。

サービスの中には、利用者の死後の料金を、滞納分として遺族に請求してくる場合もあるので注意が必要です。

遺族が滞りなくサービスの解約手続きを取れるように、サービスのログイン情報やアカウント情報は残しておきましょう

今から老後までにかかるお金の計算

高齢者が行う終活では、遺族に遺す資産の配分についてもじっくり検討します。

しかし、20代の終活では、遺産の配分を考える必要性は少ないでしょう。20代の終活で考えるべきは、むしろ老後までにかかるお金の計算です

予想されるライフイベントにどの程度のお金が必要になるのかを算出しましょう。

具体的なライフイベントの例としては、結婚や住宅の購入、子育て、親の介護などが挙げられます。

老後までに必要になるお金の総額は人それぞれです。

住宅購入や車の購入、子供の教育資金など、多額のお金がかかることが予想される場合は、自分の余裕の範囲内で資産運用を始めるといった方法による資産形成のための努力が求められます。

こういった資産形成の必要性にいち早く気付いて行動に移せるのは、20代で終活を始める大きなメリットのひとつです。

エンディングノートの作成

20代の終活でも、エンディングノートを作成することをおすすめします。エンディングノートとは、自身に万が一があったときのための連絡帳のようなものです。

エンディングノートには、たとえば、葬儀に対する希望や、菩提寺に関する事項、保有している資産や保険についての詳細、臓器移植の希望、デジタル遺品に関する情報、親しくしている人の連絡先など、死後の様々な手続きを遺族にスムーズに進めてもらうために必要な事項を記載します。

死後の手続きとは異なりますが、延命治療の希望をエンディングノートに記しておく人もいます。

エンディングノートを書くという行為を通して、自分の人生や家族に対して思いを巡らせることになるので、自分自身が気がついていなかった新たな発見があるかもしれません。

エンディングノートは自分のためのメモにもなりますし、遺された家族の助けにもなるので、詳細に情報をまとめてみましょう。

なおエンディングノートには決まった書式はないので書きやすい事柄から自由に書き進めても問題ありません

またエンディングノートを単なる事務的な連絡帳ではなく、ストーリー性のある本のような形式にしたい場合は、自分史の執筆をおすすめします。

20代から始める終活の注意点とは?

それでは20代で終活を始める場合の注意点について解説します。20代で終活を始める場合は、高齢者とは違ったポイントに注意を払わなければなりません。

終活での断捨離は慎重に進める

20代で終活を始める際は、勢いだけで断捨離を進めないように気をつけましょう

ものを捨てると気持ちがすっきりしますが、勢いだけで断捨離を進めてしまうと、必要なものまで捨てて後で困る事態になりかねません。

所持品ごとに捨てても良いのか慎重に判断してください所持品の必要性を判断するときは、自分なりの基準をあらかじめ設定しておくとスムーズです。

たとえば、1年以上袖を通していない衣服は捨てるや、本はすべて電子書籍にするなど、自分の生活に照らし合わせて判断基準を作ってみてください。

家族に終活の意思を伝えておく

20代から終活を進めるなら、両親や配偶者などの家族にも終活のことを伝えておきましょう。

自分の死後のことを家族に話すのは、なんとなく気が引けてしまうことかもしれません。

そんなときは、終活の前向きな意味合いと「残された家族が困らないようにするため」という終活の目的を第一に伝えましょう。

家族の理解が得られれば、よりスムーズに終活を進められるようになります。

なお、エンディングノートを作成する場合、家族に記載内容を見せる必要はありませんが、保管場所の情報は共有しておくことをおすすめします。

20代の終活は今後の人生を考える機会になる

20代は若くて体力がある世代なだけに、具体的な死後手続きのイメージはまだ抱きにくいかもしれません

しかし想像力を働かせて死後の準備をしておくことは、家族の助けになるだけではありません。

終活を通じて自分の人生設計や人生の目的を深く考えることで、限りある時間を有意義に過ごすための意識改革を図ることもできるでしょう。

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この記事の担当者

大倉 弘行シルバーライフカウンセラー│東京シルバーライフ協会代表理事│BF・H株式会社常務取締役

大倉 弘行シルバーライフカウンセラー│東京シルバーライフ協会代表理事│BF・H株式会社常務取締役

2009年ベストファームグループ入社。2013年から高齢者の身元保証、任意後見、死後事務委任等のサービス「オーカスタイル」の立ち上げに従事。2019年 東京シルバーライフ協会代表理事として、同グループの高齢者支援事業の責任者を務める。

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