慶応義塾大学医学部・百寿総合研究センター新井康通教授 |
110歳以上の超高齢者のことを「スーパーセンチナリアン」と呼ぶそうです。そして、このスーパーセンチナリアンを研究しているのが、慶応義塾大学医学部・百寿総合研究センターの新井康通教授。
2020年の国勢調査では、100歳以上の高齢者の数は約8万人いますが、スーパーセンチナリアンは141人で、100歳以上の高齢者の中でもわずか0.18%となっています。スーパーセンチナリアンには、どのような健康面での共通項があるのか。「エッ!? ホント!?」の記事スタイルで、紹介します。 |
100歳時点での認知機能を比べると、100歳以上の高齢者の中ではスーパーセンチナリアンの認知機能が最も高いってホント!?
100歳以上の高齢者を亡くなった年齢で3つのグループに分け、「100~104歳で亡くなった人」「105~109歳で亡くなった人」「110歳以上まで長生きした人(スーパーセンチナリアン)」それぞれの100歳時点での認知機能を比べたところ、認知機能が最も高かったのはスーパーセンチナリアンのグループだったそうです。
認知機能が高齢まで保たれている人ほど、長寿の可能性が高まる可能性があるそうです。
NT-proBNP(神経内分泌因子)の血中濃度が低いほどスーパーセンチナリアンになる可能性が高いってホント!?
一般的に、100歳以上の高齢者には動脈硬化が少ないと言われています。疾患の有無や病状の変化などの指標となる血液バイオマーカーを調べた結果、NT-proBNP(神経内分泌因子、心臓から分泌されるホルモンの一種)の血中濃度が低いほど、110歳以上まで生きる可能性が高いことが分かりました。NT-proBNPは心不全の診断にも使われるもので、心臓の働きが悪くなると数値が上がります。
もちろんスーパーセンチナリアンも加齢とともにNT-proBNPの値は高くなりますが、一般の方に比べて上昇が緩やかで心臓や血管の老化の進行も遅く、心臓血管病になりにくいのがスーパーセンチナリアンの特徴だそうです。
100歳以上の高齢者は、アルツハイマー病のリスクが高まる遺伝子を保有している人が少ないってホント!?
100歳以上の高齢者やスーパーセンチナリアンの特徴は、フレイル(虚弱)になるのが遅いこと。
ほかに分かっているのは、100歳以上の高齢者にはアルツハイマー病のリスクが高まる遺伝子として知られる「APOE4」という遺伝子を保有している人が少ないということです。
ただし、APOE4の有無と長生きの程度は特に高学歴の人では関連性が薄いという報告もあり、頭を働かせる習慣があることで、認知機能が低下しにくくなったのではないかと考えられています。
寿命に対する遺伝の影響は25%ほどで、後天的な要因の方が大きいとも言われていますので、認知機能を低下させない、血管を老化させない、フレイルにならないといった点を意識して生活し、みんなでスーパーセンチナリアンを目指しましょう!
記事提供:SILVER-LIFE新聞/Sonael
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